査定士の道 入社1日目 後編







外にでると、ちょうど社員の▲▲さんが接客を終えて、
お客さんを、見送ってるところでした。

「おっどうした?出かけるのか?」

「はい、店長に言われて、県内のディーラー巡りを・・・・」

「懐かしいな、俺も入ってすぐにやらされたよ。
でも、店長、優しいな、俺の時なんて、いきなり5万渡されて、
県外のディーラーを泊りがけで回って来いだったかな?」

「Σ(- -ノ)ノ エェ!? 県外ですか?」

「そそ、あの時は、他にも新入社員がいてさぁ、
店長から、お前はXX県、お前はOO県って感じで・・・・w」

「俺なんか、2つ先の県まで回らせられたよwww」

「県外?効果ってあるんですか?」

「ん〜店長なりの教育じゃないかな?」

「そっか・・・・・・?」

「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ!!
この辺のディーラーさんはみんな知ってるから、解ってくれるよ」

おお!!▲▲さんいい人だな!!
正直、かなり、どうしていいか、わからなかったよ・・・・(´Д⊂グスン

「代車、だったら、あのエスクード使っていいよ!!ATのほうがいいでしょ?」

「はい、ありがとうございます。」

鍵を受取り、車に乗り込む・・・・・・
以外に、載りやすいなこの代車。快適だぁ〜

とりあえず、バイパス沿いのディーラを片っ端からまわる。

1件目

「こんにちは〜私、中古ショップ☆☆☆のみっちと申します。」

「はい」

「店長さんはいらっしゃいますでしょうか?」

「どのようなご用件でしょうか?」

うぐっ、やっぱり、ちゃんとしたディーラーは対応が違うぜ。。。。

「え〜と、値段の合わない車とかありましたら、紹介していただきたくって・・・・」

「本社の規則で、提携先の会社意外とは、お取引できかねます。」

Σ(- -ノ)ノ エェ!? ▲▲さん。。。。。嘘つき・・・・・(´Д⊂グスン

「とりあえず、名刺だけお渡しできますか?」

「かしこまりました。」

名刺を差し出す。
テプラ貼りの名刺を見て、受付さんクスクス笑っている。

これって、かなり恥ずかしいんじゃ???

結局、1件目 名刺を貰えず・・・・・・orz


気を取り直して、2件目



「こんにちわ〜私・・・・・(ry

「はい。お世話様です。」

おお^^ 今回はいけそうな気が・・・・・・

「店長さんをお願いします。」

「どういったご用件でしょうか?」

うぐぐっやっぱり、このパターンか?
ここで、さっきと同じ間違いは、できない・・・・・必死で考えて、

「えっと、☆☆☆の新人なんで、ご挨拶に参りました。」

「あ、はい、少々お待ちください」

「こんにちは〜☆☆☆の新人さんなんだって?」

「はじめまして、みっちと言います。」

ここで、不細工な手作り名刺を手渡す。。。。それを不思議そうに見る店長さん・・・?

すでに、ここで、テンパって、何を言っていいかわからない私・・・・・ダメダメだな。

「大変だネェ?研修かい?」

「あっはい、県内のディーラー全てに挨拶してくるように言われました。」

「あはは、面白そうだな!!うちでもやってみようかな?」

「え〜と、値段が合わない車とか、ありましたら、紹介していただきたいのですが?」

「ん〜今のところ、うちには無いな、あったら、電話してあげるよ」

「本当ですか?ありがとうございます。」

「じゃ〜これで、失礼するよ!!」

「あっ申し訳ありませんが、名刺をいただけますでしょうか?」

「ああっコレがないと、ちゃんと研修やってるって証拠がないもんなwww」

なんだよ、解ってるなら始めからヽ(`Д´)ノクレヨ

「どうも、ありがとうございました。」

深々と頭をさげ、次のディーラーへ向かう。。。。




すでに10件も回ったころ、
だんだん、慣れてきたせいか、ある程度やり方がわかってくる。
名刺も全てもらえるようになってきた。

14件目

「こんにちは〜☆☆☆の新人でみっちといいます。
店長さんはいらっしゃいますか?」

「店長は、今、不在なんですが・・・・・・・」

「じゃ営業の方をお願いします。」

営業マンの方が、なんとなくだけど、話しやすいんだよねw・・・・


「こんにちは〜今日はどうされましたか?」
本日、初の女性営業マンキタ━━━━ヽ(^∀^ )ノ━━━━!!!!

「あっこんにちは、私、☆・・のみっちといいます。
こちらで、値段の合わない車等、ありましたら、紹介していただきたくて
ご挨拶に回ってきました。」

「ああ、研修かなにかですか?」
うはっいきなり確信付いてきた・・・・・・・・

「はい、県内のディーラーを全部、回ってこいと・・・・・・」

「それは、大変ですね(´∀`*)ウフフ」

さすが、女性営業マン・・・・・気が利くなぁ、
ここまで、きてやっと、コーヒーが出てきたよ  (TдT) アリガトウ

少し、世間話を、していたら、早速、見てもらいたい車がある様で
急いで、店長に電話しました・・・・・・

「あっ店長、見てもらいたい車があるそうです。」

ガチャ・・・・ツーツーツー・・・・・?

あれっ


ピピピピピピ・・・・



あれ?掛かってきた

「はい、みっちです。」

「おう、俺だ、このまま、話すとお前に通話料が掛かるからな・・・・」

(ノ´▽`)ノオオオオッ♪以外に気を使ってくれてるよ!!

この店長、ちょっと、見直しちゃった・・・

「相手に変わってくれ」

りょうかいっ ~(=^‥^)ゞ ぴっ!!



しばらく、そこで、まってると、電話が終わったらしく

営業さんが・・

「みっちさん、店長さんが、今からここに来るそうですよ」

「Σ(- -ノ)ノ エェ!?マジデすか?」

もう一杯、コーヒーを頂きながら、店長を待つ・・・・・

どうやら、ディーラーで、下取り価格がこのくらい付けば、
新車を購入するって、お客さんがいるみたいです。

それで、お客さんが、その車を置いていくから、買い手を捜してくれって・・・・

中古車屋とディーラー・・・・以外なところで、つながってるなぁ・・・・とひどく関心

待つこと20分、店長が、到着。。。。

営業さんと、二人で、なにやら、相談中・・・・・・・

私も、店長の接客を聞きながら、営業を学ぶ・・・・・・・

つもりだったんですが、店長、相手の言値で即OK!

「えっいきなりですか?」

「ん?お前の初の売り上げだからな・・・・・・
奮発してやったんだよ・・・・・・」

( ;∀;) カンドーシタ  カッコイイよ店長・・・・・

「細かい手続きは、後日、お前がやってみろ?」

「はいっがんばります。」

「よし、帰るぞ!!」

「はい」


店に戻ると、19時過ぎ。。。。
まだ、お客さんが入れ替わり入って来ます。

店内に戻り、名刺を店長に預ける。

「何件まわってきたんだ?」

「14件です。名刺は、11枚しかないですけど・・・・」

「おお、初日にしては、頑張ったな」

「ありがとうございます。」

店長は、名刺を全てコピーして、私に名刺を返してきた。

「これは、大事にしておけよ、コレがお前の財産になるんだからな」

「はいっ」

その日は、初日ということで、閉店前に帰宅許可

ほかの社員さんに挨拶をして帰宅しました。





営業って本当に、きつい仕事と痛感した1日だったことをよく覚えてます。


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